Memoket Gem、IFA Berlin 2026へ:会場で過ごした最初の2日間

公開日:2026年9月6日 読了時間:約6分著者:Edo Campos
Memoket Gem、IFA Berlin 2026へ:会場で過ごした最初の2日間
数か月前、Memoket GemはProduct Huntで公開されました。そして今日、私たちはベルリンにいます。世界で最も重要な家電・電子機器の展示会の一つで、出展から2日間で得た四つの賞を手にしています。ここまでどう歩んできたのか。そして、一緒に製品をつくってくれた人たちがいなければ、なぜこのすべてが実現しなかったのか。そのことをお伝えしたいと思います。

IFA Innovation Awardでの表彰、そして欧州の皆さんとの初対面

IFAは、1924年から続く展示会です。SonyがWalkmanを紹介した場所。Samsungが、同社を代表する製品の数々を発表した場所。そして毎年9月、家電・電子機器業界が集まり、次に何が重要になるのかを見定める場所です。深圳から来たスタートアップにとって、ここで認められることには、どんな形であれ意味があります。

IFA 2026の初日、Memoket Gemは、IFA Innovation AwardのCommunications and Connectivity部門で、表彰対象のHonoreeに選ばれました。

IFA Innovation Award 2026 — Honoree

Communications and Connectivity(コミュニケーションと接続性)部門。日常生活で人々がつながり、意思を伝え、情報を共有する方法の可能性を広げる製品を表彰する賞です。

現実世界で交わされる言葉を記録し、その文脈・背景情報を、普段から頼りにしているAIツールやエージェントへ届ける。それを目的とするデバイスにとって、この部門はまさにぴったりだと感じました。

ただ、初日が特別だった理由は、賞だけではありません。欧州の皆さんと、初めて直接お会いした日でもありました。ジャーナリスト、テクノロジー製品の販売代理店、将来のパートナー候補、投資家、そしてホール5.2の私たちのブースに初めて立ち寄ってくれた一般来場者の皆さんです。深圳で開発を続け、ベータ版コミュニティへ出荷し、画面越しに話してきた数か月。その後に迎えたIFAは、オンラインでの紹介だけでは実現できない形で、欧州の皆さんにMemoketを実感してもらえた瞬間でした。

来場者はMemoket Gemを手に取り、ボタンを押してくれました。思いがけない質問もあり、なぜこの製品をつくり始めたのかを思い出させてくれる言葉もありました。


三つのメディア賞、三つの独立した評価

初日に展示会そのものから評価を受けたとすれば、2日目には、別の形で認めてもらえました。製品にじっくり触れ、それぞれの判断を下した国際的なメディアによる、独立した評価です。

Memoket Gemは、評価の高い三つのメディアから、IFA 2026で特に優れた革新的製品の一つに選ばれました。

Digital Trends
月間ユニーク訪問者数1億2,500万人以上・Best of IFA 2026

Digital Trendsは、世界最大の独立系プレミアム・テクノロジーメディアです。各プラットフォームを合わせた月間ユニーク訪問者数は1億2,500万人を超え、消費者向けテクノロジーの分野で、特に信頼される情報源の一つとなっています。厳密な実機レビューと、人々の暮らしや働き方を本当に変える製品を一貫して重視する姿勢で知られています。Digital TrendsがIFAの注目製品として選ぶとき、それは、会場のあらゆる製品を見て、注目に値するものを選び抜いたジャーナリストたちの判断なのです。

Techlicious
消費者向けテクノロジーを20年以上取材・Best of IFA 2026

Techliciousは、Popular Scienceのシニア・テクノロジー・エディターを務めていたSuzanne Kantraが設立しました。20年を超える活動を通じて、日々テクノロジーを使う人に、本当にわかる形で伝えるメディアとして評価を築いてきました。読者はアーリーアダプターだけではありません。仕事をする人、家族、そして実際に何を買うかを考える一般消費者です。Techliciousに認められることは、技術仕様だけでなく、実際の使いやすさという基準を満たしたことを意味します。

Home Technology Review
消費者向けテクノロジーの信頼できる専門メディア・Best of IFA 2026

Home Technology Reviewは、消費者向けテクノロジー製品の評価で信頼を集める専門メディアです。ネットにつながるデバイスや日常で使うテクノロジーについて、徹底した独立レビューを行うことで知られています。その編集部が向き合うのは、宣伝文句よりも実用上の性能を重視する読者です。そして、その評価には、時間がたっても妥当性が保たれてきた実績があります。ここで選ばれることは、条件を整えたデモだけでなく、実際の使用に即した条件でも製品が力を発揮したことを意味します。

独立した三つのメディア。それぞれ別の三つの編集部。そして、一つの製品。

ちなみに、こちらは私たちのCOO、Elisa。さっそく四つの賞を全部「私のもの!」にしてしまいました 😅

IFA Berlin 2026のMemoketブースで、Elisa Luが表彰のプレートを手にしている。



Product Huntからベルリンへ

Memoket Gemは、2026年5月にProduct Huntで公開されました。それは、到達点ではなく、始まりでした。

その後の数か月で、コミュニティが生まれました。顧客との通話、取締役会、カンファレンス、勉強の時間など、実際の場面でGemを使うFounding Membersから、フィードバックが届くようになりました。Slack、Discord、直接のメール、アプリ内アンケート、SNSと、私たちが用意したあらゆる窓口を通じてです。漠然とした感想ではありません。何がうまくいき、何がうまくいかず、Gemにどうなってほしいのか。具体的で、詳細で、ときには厳しい意見でした。

私たちは、すべてのメッセージを読みました。そして、その声を受けて変更を重ねました。

Gemを展示したテーブルの周りに、Memoketのチームメンバー四人が集まっている。

ボタンの押し心地。バンドのフィット感。要約の構成。文字起こしが届くまでの速さ。複数の会話を横断した統合・整理の深さ。ChatGPT、Notion、Slackなどとの連携。そのどれも、私たちだけで生まれたものではありません。単に批判する対象ではなく、よくしていく価値のあるものとして製品に向き合ってくれた、コミュニティとの対話から生まれたのです。

IFAの賞は、大切な意味で、皆さんの賞でもあります。ベルリンで審査員やジャーナリストが評価したのは、5月に出荷したMemoket Gemそのものではありません。何か月にもわたる率直なフィードバックがあったからこそ実現した、今のバージョンでした。


Memoket Gemとは、どんな製品なのか

メモツールではありません。記憶を支える基盤です。

一つ、はっきりさせておきたいことがあります。AIウェアラブルの紹介では、同じような短い説明にまとめられがちだからです。

Claudeでも、ChatGPTでも、Geminiでも、それらを基に構築されたエージェントでも、お使いのAIツールは、新しいセッションを開くたびにゼロから始まります。顧客のことも、意思決定のことも、人との関係のことも、この数週間、数か月の仕事を形づくってきた会話のことも、何も知りません。そのため、役に立つことを尋ねられるようになる前に、AIを使う時間のかなりの部分を、モデルへの事前説明に費やすことになります。

Memoket Gemは、その問題を根本から解決します。意思決定を実際に動かす現実の会話を記録し、異なる時期の会話を統合・整理して、その文脈・背景情報を、すでに使っているAIツールへ届けます。別のアプリに置かれた文字起こしではありません。どこかに手で貼り付けなければならない要約でもありません。それを必要とするAIシステムが参照できる、仕事の生きた記憶です。

記憶を、ポケットに。それが、Memoketという名前に込めた意味です。

出荷が始まりました

現在、量産と出荷を進めています。何か月にもわたるコミュニティのフィードバックで磨かれ、一日の仕事を通して実際に使えるようにつくられ、IFAで今回の賞を受けたバージョン。それを今、お客様のもとへお届けしています。

フィードバックを送り、バグを報告し、ケーブルを試し、もっと速く進むよう背中を押し、製品が実力を示す前から信じてくれた皆さんへ。ありがとうございます。ベルリンは、私たちと同じくらい、皆さんにとっての晴れ舞台でもありました。

これまでMemoketを見守り、いつ注文するのがよいかと考えていたなら、その答えは、今です。

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